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「読書感想画コンクール」は、「読書の感動を絵画表現することにより、児童・生徒の読書力、表現力を養い、読書の活動を振興すること」を目的に1983年、近畿学校図書館連絡協議会と毎日新聞社との共催で近畿地域から始まりました。86年、関東地区に拡大され、独自の指定図書の選定を開始。これまで後援だった全国学校図書館協議会が共催することになりました。89年に、関東・北信越の一部と、東海、中国(山口県を除く)、四国地域に拡大し、「読書感想画中央コンクール」として一本化されました。第25回から北海道が加わり、現在38都道府県で実施しています。
平成の時代は、子どもたちや学校現場を取り巻く環境は大きく変貌しました。デジタル機器の普及に伴い、グローバル化、情報化社会が急速に発展し、環境、貧困、人権、平和など多くの諸課題が身近な問題として浮き彫りになりました。読書感想画中央コンクールの応募作品の中にも、未来へつながる世界、地球づくりへの思いが込められたものが増えてきました。令和の時代も、子どもたちの想像力と表現力の結晶である読書感想画を通じて、今を生きる子どもたちの思いを社会に発信して参ります。
北海道・東北・関東・信越・北陸・東海・近畿・中国(山口県を除く)・四国
主催:公益社団法人全国学校図書館協議会、毎日新聞社、
実施都道府県学校図書館協議会
読書の感動を絵画表現することにより、読書力、表現力を養い、読書の活動を振興する「読書感想画中央コンクール」は、平成元年に始まり令和5年に第35回を迎えることができました。当初からこのコンクールを支えてくださった多くの方々、並びにTOPPANホールディングスに感謝申し上げます。
このコンクールは、第25回から新たに北海道も加わり、38都道府県で実施しています。第1回の参加校と応募点数は3,713校、145,106点でしたが、昨年度(第35回)は5,515校、584,972点に増えています。
このコンクールの特徴の一つは、学校での読書指導の一環として行われることにあります。国語での読書活動と、図画工作や美術の絵画制作の要素が含まれています。新学習指導要領では、教科横断的な視点から教育活動の改善が求められています。読書感想画の指導は、絵画制作と作画感想を織り交ぜることにより、表現活動と言語活動を融合させることができる優れた指導法として、期待されています。
今後もこのコンクールが多くの方々に支えられ、ますます発展し、読書活動が広く普及することを願ってやみません。
公益社団法人全国学校図書館協議会 理事長 設楽敬一