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きょ年の夏休み、わたしがそだてていたあさがおに、大きなバッタがすんでいました。バッタがいないか、よく見てから水やりをしているのに、はっぱにそっくりなバッタがピョーンととび出してくるので、まい日ドキドキしていました。今年の夏休み、「バッタはミニトマトのはっぱは食べないのかな?」と考えながら水やりをしていたら、ハチがとび出してきました。とてもびっくりしました。「虫がいなかったらいいのに」と思いました。そんなとき、図書かんでこの本を見つけたので、読んでみることにしました。
この本を読んで、つながりあう生きもののせかいでは、小さな虫にも大きなやくわりがあるということを知りました。もし、ちきゅうから虫がいなくなったら、虫をエサにしているどうぶつまでしんでしまいます。虫が花ふんをはこんでくれなくなれば、みのらないしょくぶつがふえます。どうぶつのはいせつぶつをかたづけてくれているのも虫なので、大ちはよごれます。せかい中が大こんらんになるなんて、考えもしませんでした。もちろん、虫はほかの生きもののために生まれてきたわけではありません。虫は、きょうりゅうよりずっと前からちきゅうでくらしていて、ほかの虫になりすましたり、まわりの色や形ににせたりして、一生けんめい生きています。人げんのせいで虫の数がへっていることも、なにも知らないで、「いなかったらいい」なんて、じぶんかっ手なことを思うのはよくないと、気づくことができました。
わたしは、今でも虫がにが手だけど、この本のおかげで虫の見方がかわりました。ミニトマトの黄色い花のまわりをとんでいるハチを見て、「花ふんをはこんでくれているのかな? でも、ハチのふりをしたアブかもしれない」と考えたり、赤くなったミニトマトを見て、「虫のおかげかもしれない」と思いました。これからは、にが手なことがあっても、知るど力をしたいと思いました。
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●読んだ本「虫っておもしろい!どうなるの?虫がいなくなったら」(新日本出版社)
養老孟司・文 海野和男・写真 こどもくらぶ・編
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