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「あなふさぎのジグモンタ」を読んで、わたしは、天国のおばあちゃんを思い出しました。わたしは、おばあちゃんに会ったことはありません。わたしが生まれる前になくなりました。でも、へやにかざってあるしゃしんのおばあちゃんは、いつもわらって、わたしをはげましてくれます。
わたしが大切にしているワンピースがあります。このワンピースは、おばあちゃんがわかいころにきていたもので、お母さんが大切にしていたそうです。わたしが生まれたときに、お母さんの友だちにたのんで、わたしようにしたてなおしてもらったそうです。このワンピースはよそいきで、とくべつな日にきます。このワンピースをきると、「おばあちゃんも、きていたんだな。」と、うれしい気もちになります。おばあちゃんがそばにいてくれるかんじがします。おばあちゃんとお母さんの思い出が、たくさんつまったワンピースなのです。
ジグモンタにもうふをなおしてもらったフクロウのお母さんも、ベールをなおしてもらったハリネズミの花よめさんも、わたしとおなじように、大切な人を思い出してうれしかったんだと思います。ジグモンタってすてきだな。
ジグモンタは、どんな気もちであなふさぎをしているのかしりたくなりました。そこで、わたしのワンピースを作ってくれたかんさんに聞いてみました。
「あいちゃんのおばあちゃんが大切にしていたふくを作りなおして、あいちゃんがきてくれることがとってもうれしかったよ。おばあちゃんの気もちをそうぞうしながら、心をこめて作ったよ。」
と、おしえてくれました。かんさんの話を聞いて、とてもうれしい気もちになりました。
天国のおばあちゃん、わたしは、わかったことがあるよ。ワンピースを大切にすることは、おばあちゃんを大切にすることなんだね。
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●読んだ本「あなふさぎのジグモンタ」(ひさかたチャイルド)
とみながまい・作 たかおゆうこ・絵
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