第66回小学校中学年の部 最優秀作品

「地球は生き物みんなのもの」
 栃木県那須塩原市立埼玉小学校 3年 浜田慈恩

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 地球ぎの一番上にある北極と、一番下にある南極。ぼくが知っていることは、南極は大りくで、き地があり、北極は海で、き地はないこと。寒くて雪や氷ばかりの場所というイメージだ。でも、地球ぎをくるくる回して南極が見えるたびに、どんなところかな、行ってみたいなと思っていた。そんなとき、朝日小学生新聞に中山記者の南極レポートがのっていた。もっと南極のことが知りたくなって、中山記者の書いたこの本を読むことにした。

 南極は、雪と氷でおおわれた巨大な大りくで、れい下六十度以下になることがある。植物は生えていないがペンギンやアザラシは生息している。一日中太陽がしずまない白夜と一日中太陽がのぼらない極夜がある。世界各国のき地が四十以上、日本のき地も四つある。日本からは、船で一ヶ月半かかる。読んでみたら、ぼくの知らなかったことだらけだった。

 そんな南極で、昭和き地の人はどのように生活しているのだろう。ぼくは中山記者へ「お風呂の水はどうしているのですか?」としつ問を書いてはがきを送った。そうしたら、国立極地研究所の「南極昭和き地のライブ中継」という動画でしょうかいされていて、お風呂の水は、じゅんかんさせて使っているということだった。き地の中は明るくて、南極ではないみたいだった。

 北極は、中心の海に大きく氷がういていてまわりには北おうなど多くの国がある。冬でもれい下十度ぐらい。植物が生え、ホッキョクグマやトナカイなどが生息し、人間も住んでいる。白夜と極夜がある。日本からは、ひ行きで一~三日で行ける。南極とは、人間が住めるというところが大きくちがっていた。

 北極の先住民は、昔からかりをして食料にし、必ような物を作り、自ぜんと共にくらしている。でも、ぼくたちがべんりでかいてきな生活をするために、多くの二さん化炭そを出して自ぜんをこわしてしまうと、先住民の生活をかえてしまうことになると知った。ぼくは、ごめんなさいと思った。そして、電気や水を大切にしないといけないと思った。

 中山記者は本の終わりに「生き物たちみんなの地球」ということを忘れたくないと書いていた。土地や海やしげんを取り合わず、みんなで大切にすると約束した南極条約やノルウェーのりょう土に他の国がき地を作ってかんそくできるようにしたスバールバル条約はみんなの地球を守るためにとても大切な約そくだと思う。国きょうや言葉のちがいをこえていろいろな人が協力し、か去の地球を研究してみ来の地球を守ろうとしているからだ。ぼくも忘れない。そして、大人になったら南極に行って、地球を守るなかまになりたい。

 南極と北極は、寒くて雪や氷ばかりというイメージだったけれど、生き物がいて太陽や空気もあって、ぼくが住む日本と同じ地球上にあると考えると、少し身近になった。生き物たちみんなの地球を守るために、ぼくは、地球にやさしい生活をしていきたい。

 

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●読んだ本「北極と南極の『へぇ~』くらべてわかる地球のこと」(学研プラス)
 中山由美・文・写真

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