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ぼくのパパは6がつにびょうきでてんごくにいきました。もうパパにあえなくなってかなしくてなみだがいっぱいでました。
このほんは、ママがぼくになんかいもよんでくれたほんです。あるひ、としをとったアナグマがしんでしまうおはなしです。アナグマのことがだいすきだったもぐらやきつねやかえるは、アナグマがしんでかなしくてまいにちないていました。アナグマは、もぐらたちに、しぬまえに「かなしまないように」といいました。でもぼくは、それはむりだとおもいました。なぜかというとぼくもパパがいなくなってかなしかったからです。どうすればかなしくないのかわからないとおもいました。
はるになってもぐらたちはアナグマにおしえてもらったことをいろいろおもいだしました。もぐらはアナグマにかみのきりぬきをおしえてもらいました。かえるはスケートをおしえてもらいました。きつねはアナグマにネクタイのむすびかたをおしえてもらっていまはとてもじょうずです。
ぼくもパパにおしえてもらったことをおもいだしてみました。パパはぼくにじてんしゃののりかたをおしえてくれました。いっしょにかぶとむしをそだてました。ぼくがあかちゃんのときにあるくことをおしえてくれたのもパパだそうです。
もぐらはアナグマにおしえてもらったことはおくりものだといいました。ぼくはめにみえないおくりものがあるということをはじめてしりました。めにみえないおくりものはずっとなくならないとわかって、すこしだけうれしくなりました。
パパもいま、アナグマみたいにからだがかるくなっててんごくではしっているのかな。パパ、おくりものをいっぱいありがとう。これからもぼくたちをみまもってね。
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●読んだ本「わすれられないおくりもの」(評論社)
スーザン・バーレイ・さく・え 小川仁央・やく
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