第66回小学校低学年の部 最優秀作品

「パパからのおくりもの」
 宮崎市立池内小学校 1年 小山薫

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 ぼくのパパは6がつにびょうきでてんごくにいきました。もうパパにあえなくなってかなしくてなみだがいっぱいでました。

 このほんは、ママがぼくになんかいもよんでくれたほんです。あるひ、としをとったアナグマがしんでしまうおはなしです。アナグマのことがだいすきだったもぐらやきつねやかえるは、アナグマがしんでかなしくてまいにちないていました。アナグマは、もぐらたちに、しぬまえに「かなしまないように」といいました。でもぼくは、それはむりだとおもいました。なぜかというとぼくもパパがいなくなってかなしかったからです。どうすればかなしくないのかわからないとおもいました。

 はるになってもぐらたちはアナグマにおしえてもらったことをいろいろおもいだしました。もぐらはアナグマにかみのきりぬきをおしえてもらいました。かえるはスケートをおしえてもらいました。きつねはアナグマにネクタイのむすびかたをおしえてもらっていまはとてもじょうずです。

 ぼくもパパにおしえてもらったことをおもいだしてみました。パパはぼくにじてんしゃののりかたをおしえてくれました。いっしょにかぶとむしをそだてました。ぼくがあかちゃんのときにあるくことをおしえてくれたのもパパだそうです。

 もぐらはアナグマにおしえてもらったことはおくりものだといいました。ぼくはめにみえないおくりものがあるということをはじめてしりました。めにみえないおくりものはずっとなくならないとわかって、すこしだけうれしくなりました。

 パパもいま、アナグマみたいにからだがかるくなっててんごくではしっているのかな。パパ、おくりものをいっぱいありがとう。これからもぼくたちをみまもってね。

 

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●読んだ本「わすれられないおくりもの」(評論社)
 スーザン・バーレイ・さく・え 小川仁央・やく

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