第36回/高等学校の部/佳作

「あの日見ていた夢の続きを」

 杉浦友菜(東京都 十文字高等学校2年)

「深海ロボット、南極へ行く:極地探査に挑んだ工学者の700日」(太郎次郎社エディタス)


 他の指定図書とは違い、物語文ではなかった。普段読むようなジャンルではなかったが、作者の体験したことが素直に書き記されており、読んでいてまるで自分も同じ体験をしたのではないかと思えた。そう思わせてくれた主要人物の深海ロボットが海に潜った際、ロボットの機体にどのように海の青さが反射するのかを想像した。さらに、ロボットに付いている部品の材質を確認し、忠実に再現できるよう努めて描いた。