第36回/高等学校の部/優良賞

「崩れゆく世界を支えるもの」

 堀 日向乃(静岡県立静岡商業高等学校3年)

「残像に口紅を」(中央公論新社)


 言葉が無くなっていくと語彙が乏しくなる、又目に見えていないものを説明する術がなくなる。そうすれば、世界は不安定で、不透明なものへと変化していく。その中でも「手」は可能性を秘めていると感じた。手話は例え言葉が消えても私たちが意思疎通をするためのツールになってくれる。そのため、手は崩れそうな世界を支えているもの、明るくしてくれるもの、として描いた。