第36回/高等学校の部/優秀賞

「流れる水は」

 佐々木 花(福井県立三国高等学校1年)

「水を縫う」(集英社)


 私は、清澄が姉のウエディングドレスにした刺繡にこめられた意味に感動を得ました。それは、2人の父が書いた手紙にあった、2人の名前の由来が元になっています。手紙に、「流れる水は、けっして淀まない。」という言葉がありました。この先、傷ついたりしても動き続け、清らかな水のようであってほしいということです。そんな流れる水を表現したいと思いかきました。布の透け方を考えて色を塗ることに苦心しました。