第34回/高等学校の部/佳作

「詰めこんだもの」

 東海林采奈(山形県立天童高等学校1年)

「さばの缶づめ、宇宙へいく:鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち」(イースト・プレス)


 この本には、鯖缶を宇宙食にするために研究を積み重ねてきた高校生たちの二十年分のドラマが詰まっている。やっと出来上がった鯖缶が宇宙で食されるシーンに、努力の大切さを感じ達成感に包まれた。この感動を伝えるために、宇宙で鯖缶を開ける瞬間、高校生たちの二十年間にわたる研究の努力、鯖缶への思いが一気に溢れ出てくる様子を描いた。鯖の描写に苦労したが美味しそうに見えるように工夫した。