第31回/中学校の部/佳作
「追憶」
藤峯陽美(秋田大学教育文化学部附属中学校2年)
「マレスケの虹」(小峰書店)
読了後、Over the Rainbowの旋律に乗って、虹の向こうに思い浮かんだ情景は、大変ながらも幸せだった家族の姿だった。それらを古い写真として表現した。戦争の激化。そして日本とアメリカの板挟み。迫り来る迫害。それでも手を差し伸べてくれる優しき人々。
兄が戦争に身を投じ、命を賭してまで守りたかったもの。それは本人しか知る術はないが、きっと平凡な日常だったのではないだろうか。
今際の際の兄と託された弟の想いを描いた。